「冬」はキャンプのオフシーズンと言われることから、まだ経験したことがない方もたくさんいるのではないでしょうか。冬のキャンプに何を持っていけばいいのか?今年こそ冬のキャンプに挑戦してみたい!と思う皆さんに、冬キャンプの魅力や失敗談から学ぶ注意点、寒さ対策、必需品、冬キャンプの料理やおすすめのテント選びまでを一挙紹介してきます。
冬キャンプに興味はあるけど何をどうしたらいいかわからない方や、これから冬キャンプにトライしてみようと思う方はぜひ参考にしてみてくださいね!
冬キャンプの魅力とは?
冬のキャンプは、ベテランのキャンパーさん達を虜にするほど、夏場のキャンプとはまた違った魅力があります。
一体どんなところが魅力なのでしょうか?一つずつ説明します。
美しい景色を満喫できる!
冬のキャンプといえば、とても美しい景色を眺められることが魅力です。冬は他の季節よりも空気がより澄んでいるのでより景色が一層キレイに見えますし、雪景色や大自然の絶景を思う存分満喫できます。
月や星空を堪能できる!
冬は日の入りも早く、日の出も遅いので、明るい時間帯は冬キャンプをする上でとても貴重な時間です。でも実は暗い時間にこそ冬のキャンプの醍醐味が隠されています。それが、澄んだ冬の夜空に美しく輝く「星」です。空気が澄んでいる冬は、他の季節よりも一層キレイな星空を堪能できます。
うやまリゾートのグランピング場は海に近い立地が多いので、星を見に行く人も多くいます。
焚き火を囲んだ特別な時間!
寒い屋外で身体をポカポカに温めてくれるものといえば、「焚き火」です!焚き火は冬キャンプの醍醐味です。暖を取るために起こした焚き火を囲んで過ごす時間は普段とは違った日常を感じられますし、家族や仲間と素敵な思い出を作ることができるでしょう。
虫が少ない!
虫が苦手な方にとって夏場のキャンプは虫との戦いでもあります。一方、冬のキャンプは虫が少ないので、虫から逃げ回らずに済みます。キャンプやアウトドアは好きでも虫は苦手な人には、虫よけスプレーなしで快適に過ごせる冬キャンプがおすすめです。
ゆったりと過ごせる!
冬はキャンプのオフシーズンにあたるので、他の季節に比べると利用客が少なくなります。いつもの生活から離れて大自然を堪能し、静かにゆったりと過ごせるのは冬キャンプならではの魅力です。
雪遊びを楽しめる!
雪が降るキャンプ場では、雪だるまを作ったり、かまくらを作ったりと本格的な雪遊びを体験できます。もちろん安全面には十分な注意が必要ですが、冬ならではのウィンターアクティビティを満喫すれば最高の冬の思い出を作れるはずです。
冬のキャンプの失敗談まとめ
春や夏、秋にはない体験を堪能できる魅力的な冬キャンプですが、初めてのときこそ色々なことが起こるものです。より安全に楽しむためにも充分な準備と対策を立てておく必要があります。ここでは、冬キャンプを先に経験している先輩キャンパーさん達の冬キャンプの失敗体験談やハプニングをもとに、冬のキャンプを安全に楽しく過ごすための注意点についてまとめています。
防寒対策が不十分で眠れない・・・
冬のキャンプでは、「防寒対策が不十分だったことが原因で寒くて眠れない…。」なんてトラブルもしばしば。キャンプ場によっては外気温が氷点下まで冷えることもあるので、冬の寒さ対策は万全にしておきたいものです。
中にはキャンプ場にホットカーペットを持っていったのに、使用中に故障して使えなくなったり、電源が使えなかったりと大変な思いをされたキャンパーさんもいるようです。防寒対策は十分すぎるくらいしっかり行い、ホットカーペットなどの暖房器具が使えなくなった場合に備えて予備も持っていくと安心です。
薪ストーブや焚き火で穴が!?
冬キャンプに欠かせない防寒対策用のグッズといえば、「ストーブ」です。キャンプで使えるストーブにはガスや灯油、電気を使うものや大小異なるものまで様々な種類があります。そんな冬キャンプでストーブは大活躍しますが、「薪ストーブ」を使うときは少し注意が必要です。
冷えた身体を温めてくれる薪ストーブですが、燃やし過ぎが原因で火の粉が飛び、洋服やテントに穴があいてしまった…。そんなトラブルがよくあります。また焚き火も、薪ストーブと同じで火の粉が風に飛ばされてダウンジャケットに穴があいてしまう…なんてことが多々起こります。
ナイロン素材やポリエステル素材で作られたアウターは火に弱いので、焚き火や薪ストーブを使うときは火の粉がついても穴があきにくい「難燃素材のウエア」があると安心です。
薪やガスなどの燃料切れ
冬キャンプへは石油ストーブや薪ストーブ、ガスストーブなどのストーブを持っていく方が多いと思いますが、これに関連してよくある失敗が石油や薪、ガスなどの「燃料切れ」です。
特に薪ストーブの場合は用意した薪や枝が小さかったり、火力が強すぎたりすると燃料がすぐになくなってしまいます。暖房器具に欠かせない各種燃料は多めに持っていくこと安心ですし、寒い環境でも使いやすい寒冷地用の燃料を持参すれば熱源をすぐに確保できて安心です。
テントから水がポタポタ…
寒さ対策もばっちりで気持ちよく朝を迎えられると思ったら、頭上から水がポタポタ…。爽やかな目覚めを期待していた反面、いつの間にかテント内がビショビショに濡れていた…。なんてことも冬キャンプではよくあるトラブルです。
テントから水がポタポタ落ちてくる原因が「結露」です。冬のキャンプでは外とテント内の温度差が激しくなるため、テント内に結露が発生しやすいです。夜の間凍っていた結露が朝方になって徐々に解けだし、テント内に水滴を落とします。
冬のキャンプでは寒さ対策はもちろんのこと、通気性を上げるために換気をする、結露を拭くためのワイパーを用意する、グランドシートを敷くなど、万全な結露対策をしましょう。
チェーンの取り付けで慌てる・・・
キャンプで使う道具を忘れることなく準備して、防寒対策も万全にして出発したのに、タイヤの「チェーンの取り付け」に時間がかかり、キャンプ場までの道中でまさかの失速…。なんてことがよくあります。
いつもは普通のタイヤで走行できていても、山間部にあるキャンプ場へ続く道は積雪していたり、凍結していたりするので、普通タイヤでの走行は非常に危険です。冬キャンプをする場合は、必ずスタッドレスタイヤへ履き替えが必要です。
また、スタッドレスタイヤへ履き替えた上で、念のためタイヤチェーンも車に積んでおくと安心です。いざというときに慌てないようにタイヤチェーンの取り付け方を確認し、キャンプ場までの道路状況もしっかり確認しておきましょう。
キャンプ道具を忘れた!?
キャンプ場に着いてから「寝袋を忘れた!」、「ストーブを忘れた!」、「あっ!あれ忘れた!」と忘れ物に気づいたときは本当にガッカリしますよね。
初めてのキャンプは必要最低限のものを揃えていた人も、キャンプに慣れてくると道具がどんどん増えていきますし、気をつけていてもどうしても忘れ物をするリスクが高くなります。
キャンプ場やその周辺で調達できるものならまだ良いですが、キャンプに欠かせないテントや寝袋、暖房器具など絶対に忘れてはいけないものもあるので要注意です。キャンプ道具の忘れ物がないように、チェックリストを作って一つひとつしっかり確認しながら車に積み込みましょう。
冬のキャンプの寒さ対策
冬も思いっきりアウトドアを楽しみたいけど、夏場のキャンプとは違って何をどうしたらいいのか分からず、これまで冬キャンプを敬遠されてきた方も多いのではないでしょうか。
冬のキャンプを思いっきり満喫するために欠かせないのが、徹底した「寒さ対策」です!寒さ対策を十分にした上で冬キャンプをすれば、他の季節とはまた違った冬キャンプならではの貴重な体験ができるはずです。
冬キャンプに欠かせない服装
キャンプやBBQなど自然の中で楽しむアウトドアには、冬に限らず汚れてもいい服装を持っていくのが鉄則です。さらに冬キャンプでは、動きやすさに「暖かさ」をプラスしたものを選びます。
冬はじっとしている時は身体が冷えて寒さを感じますが、動いているときは身体が温まります。また風の強さによっても体感温度は大きく変わるので、冬のキャンプでは気温差やその日のコンディションなどに合わせて「重ね着」をして寒さ対策をするのがポイントです。
- ダウンジャケット
ダウンジャケットを選ぶときは、軽い、動きやすい、保温性や耐久性、耐風性に優れたものがおすすめです。
- インナー
ヒートテックインナーなどの発熱性のインナーは必須です。
- フリースジャケット
ミドルレイヤーには、保温力が高く軽量で、吸湿速乾性に優れたフリースジャケットがおすすめです。
- 動きやすいズボン
ズボンはとにかく動きやすさが一番ですが、足元を寒さから守るためにも裏起毛のパンツやダウンパンツは必須です。雨や水にも強い発生加工のダウンパンツや、超軽量のダウンパンツ、難燃素材を使用したダウンパンツなど色々あるので、好みに合わせて選んでみてください。
- レギンス
寒い季節のアウトドアに特化した保温性の高いレギンスや、ストレッチ性や防臭効果を備えたレギンスなどは冬のキャンプにぴったりのアイテムです。
- 厚手の靴下
厚手の靴下を履いたときに蒸れるのが苦手な方は、メリノウールと呼ばれる素材を使った高機能靴下がおすすめです。この靴下の魅力は何といってもその高い保温性と消臭効果です。温度調節機能にも優れ、余分な熱は外に逃がして足元を快適に温めてくれます。
- 手袋
冬のキャンプには、手袋をお忘れなく!キャンプをしていなくても冬は手がかじかんで、細かい作業がしにくくなるので手袋は必須アイテムです。ただ、防寒用の綿入りの手袋は焚き火の準備をしているときに燃えやすいので、できれば難燃素材の手袋があると良いでしょう。
- 防寒靴
冬キャンプ用の靴は保温性があって歩きやすいものがおすすめです。足元が冷えないように、足首がすっぽり隠れるくらいのブーツを選びます。
- ストーブ
ストーブは、冬キャンプの寒さ対策に欠かせない暖房器具です。ストーブのタイプによりガスや灯油、電気、薪を燃料として使います。中でも昔ながらの石油ストーブや、おしゃれな薪ストーブは、寒いキャンプ場で暖を取るのに優れていると人気があります。
最近は、臭いの少ない石油ストーブや、コンパクトで運びやすいガスストーブ、暖炉のように暖かい薪ストーブ、調理もできるストーブ、安全性に優れた電気ストーブなど色々なタイプのストーブがあります。
基本的に屋内使用はおすすめできません。しかし、もし室内で石油ストーブを使うときは「換気を十分に行う」「風に注意する」など取扱説明書にしっかり目を通し、正しい使い方をすれば寒い冬のキャンプをより快適に過ごせます。
冬キャンプでストーブを使用する際は、火気の取り扱い、換気にはくれぐれも注意して、安全にキャンプを楽しみましょう。
冬のキャンプの必需品
テントや寝袋など季節を問わず必要なキャンプ道具以外に、冬キャンプに持っていく必需品をいくつか紹介します。
- 冬キャンプ向けのテント
寒さ対策や結露対策のためにもツールームテントのような冬キャンプ向けのテントがあると便利です。
- 焚き火
冬のキャンプで快適に過ごすには十分な防寒対策が必要ですが、そこで欠かせないのが「焚き火」です。初心者でも使いやすい焚き火台や、コンパクトで持ち運びが楽な焚き火台など色々なタイプのものがありますので、用途に合わせて選んでみてください。
- 断熱材や毛布
冬のキャンプでも快適に寝られるように、掛け布団とは別に毛布を持っていきます。敷き布団の下に断熱材を敷いて、敷き布団の上に毛布を敷けば、保温効果が高まり、地面からくる冷気をさらに遮断できます。
- 寝袋
寝袋は密閉率が高く、保温性に優れた冬用のものを用意しましょう。
- ホッカイロ
貼るホッカイロと貼らないホッカイロはどちらも何度も使うので、多めに持っていきます。ホッカイロを安全に使うためにも取扱説明書をよく読んで正しく使いましょう。
- 湯たんぽ
熱いお湯があれば電気がなくても使える便利な防寒アイテムです。ホッカイロと同じく長時間同じ部分に触れてさせると低温ヤケドになりかねないので、使用する際はタオルや湯たんぽカバーに巻いて使いましょう。
- 一酸化炭素警報器
テント内でストーブを使うときに注意が必要なのが、一酸化炭素中毒です。こまめに換気を行い安全に正しい使い方をすることはもちろんですが、一酸化炭素警報器を取り付ければ、より安全に暖房機器を運用できます。
- スコップ
雪が積もる地域ではスコップがあると役に立ちます。キャンプ場で借りられないこともあるので、いざという時に備えて持ち運びのしやすい冬用のスコップを持っていきます。
- ポータブル電源
ポータブル電源は電気毛布やホットカーペットの使用時や、スマホの充電をするときなど便利なアイテムです。用途に合わせて、少し多めの容量を使えるポータブル電源を選びましょう。
冬のキャンプの料理
冬のキャンプでは冷えた体を芯から温めてくれるのが、冬キャンプならではの「温かい料理」です。熱々の「鍋」や「スープ」は寒いときに食べるからこそ、その美味しさがさらに引き立ちます。それに、冬キャンプという特別な場所で、仲間と焚き火を囲んで食べる鍋は格別の美味しさですよね。
夏場は腐らせてしまいそうな食材も、冬なら持ち寄れるものが増えるので、キャンプ料理を堪能するには絶好の機会です。
冬のキャンプのテント
夏場に使用できる快適さを重視したテントの多くは、「3シーズンテント」と呼ばれるテントです。対して、冬用のテントは「4シーズンテント」と呼ばれます。4シーズンテントは冬キャンプではよくある積雪に対応しているのが特徴です。
冬の寒さに対応するよう作られたテントもあれば、結露しにくい素材を使用し作られたテントなどもあります。また冬のキャンプでは焚き火をする方も多いので、そんな時は難燃性に優れた素材のテントがおすすめです。
冬のキャンプのテントは寒さ対策と結露対策に対応していることはもちろん、キャンプスタイルに合わせて選ぶのもおすすめです。例えば、広々とした居住空間を重視する方は2ルームのテントがおすすめです。
冬キャンプはコテージやキャビン泊もおすすめ!
はじめて冬のキャンプにトライしてみようという方や、小さなお子さんと冬キャンプを気軽に楽しみたいファミリーにおすすめなのが「コテージ泊」や「キャビン泊」です。
冬キャンプといっても必ずしもテントで寝なければならない、というわけではありません。最近はより楽しく、快適にキャンプを楽しめるグランピングが人気です。寒さ対策や準備は万全だけど、やっぱり少し不安…。そんな時は無理せずにグランピング施設やコテージ泊、キャビン泊を選択するのもおすすめです。
うやまリゾートは都会の喧噪を忘れ、普段と少し違った旅をお楽しみいただけるグランピング施設や貸し切り別荘・コテージを運営しております。『冬もキャンプやアウトドアを快適に楽しみたい!』など、冬にも泊まれるグランピング・コテージ・貸別荘をお探しならうやまリゾートへぜひお越しください。ひとときの癒しを感じ、思い出になる旅をご提供します。